「僕はてっきり君は無心論者だと思っていたよ。君はガチガチのリアリストだからね。神を信じるなんて想像もつかないよ。」

「確かに僕はリアリストだけれど、何も神を否定する気なんてこれっぽっちもないよ。」

「じゃあ、君は神を信仰しているんだね。」

「いや、神を否定しないからといって信仰しているという訳でもないんだ。敬虔な信徒である君には悪いけれどね。僕にとって神は無関係なだけなんだ。神が居ようが居まいが僕には何の関係もないのだよ。何しろ僕は筋金入りのリアリストだからね。神の存在を証明することが不可能な以上、神を信仰するだの否定するだのは僕にとっては無意味な議論なんだ。」