無価値
仕事を終えて、最終電車の座席に身を沈めて、酷く疲れた気持ちで居ると、見ず知らずの乗客達が私を指差して次々となじるのです。

「おまえは誰からも必要とされていない。」 
「おまえは誰からも愛されない。」
「おまえには価値がない。」
「おまえの居る場所は何処にもない。」

私は何だかたまらない気持ちになって、「すみません、すみません」と卑屈な笑みを浮かべながら謝りつづけるのです。

2002/07/06 Sat (No.024)

 

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