妄想
女の目玉をね、こう千枚通しのようなね金属のね先の尖った物でぷつりと刺してね、こうやってひっくり返すような具合でもってえぐり出すのよ。でね、目玉を取り出し後のぽっかり空いた眼窩をね脱脂綿で綺麗に血をぬぐりとってね、綺麗にしてね、その穴にね、赤いワインをとくとくと注ぎ込むんですよ。それで私はね。まるで口づけでもするかのようにですね、ゆっくりと赤いワインが注がれた眼科に唇を近づけてすするのですよ。赤いワインをね、ずずっとすするのです。
1999/12/29 Wed (No.016)

 

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